ITパスポート|データ分析・データ利活用 問4
中問A アンケートの集計と分析に関する次の記述を読んで、問いに答えよ。
眼鏡販売 T 社の店舗では、顧客満足度を評価して改善策を立案するために、購入者にアンケートを実施した。アンケートの内容は表1のとおりで、それぞれ、満足を5、やや満足を4、普通を3、やや不満を2、不満を1とする5段階評価で回答を求めた。
表1 アンケートの内容
| 項目番号 | 質問項目 | 質問内容 |
|---|---|---|
| 1 | 店舗 | 店舗や設備の清潔さなどの環境について |
| 2 | 接客・サービス | 接客態度やサービスについて |
| 3 | 案内・パンフレット | 店の案内やパンフレットについて |
| 4 | 技術・仕上がり | 技術や仕上がりについて |
| 5 | 価格 | 価格の適切さについて |
| 6 | 総合評価 | 総合的な満足度について |
回答が得られたアンケート200人分について、回答の集計と分析を行うために、表計算ソフトを用いて図1のワークシートを作成した。ここで、アンケート集計表は、アンケートの1人分を1行のデータとして入力した一覧表であり、セル B204~F204には各列の質問項目に対する評価と総合評価との関連性の強さを示す相関係数を求めて表示している。また、評価集計表は、各質問項目についての評価1~5ごとの度数を表示している。
図1 アンケート集計表と評価集計表のワークシート
| A | B | C | D | E | F | G | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | アンケート集計表 | ||||||
| 2 | 通番 | 店舗 | 接客・サービス | 案内・パンフレット | 技術・仕上がり | 価格 | 総合評価 |
| 3 | 1 | 3 | 4 | 3 | 4 | 3 | 4 |
| 4 | 2 | 3 | 5 | 2 | 3 | 4 | 4 |
| 5 | 3 | 2 | 5 | 3 | 4 | 4 | 4 |
| ⋮ | ⋮ | ⋮ | ⋮ | ⋮ | ⋮ | ⋮ | ⋮ |
| 201 | 199 | 3 | 4 | 3 | 5 | 3 | 4 |
| 202 | 200 | 2 | 3 | 2 | 3 | 3 | 3 |
| 203 | 評価平均 | 2.8 | 3.7 | 2.6 | 3.4 | 3.1 | 3.5 |
| 204 | 相関係数 | 0.60 | 0.72 | 0.17 | 0.31 | 0.40 | |
| 205 | |||||||
| 206 | 評価集計表 | ||||||
| 207 | 評価 | 店舗 | 接客・サービス | 案内・パンフレット | 技術・仕上がり | 価格 | 総合評価 |
| 208 | 5 | 7 | 47 | 6 | 42 | 3 | 12 |
| 209 | 4 | 31 | 70 | 15 | 46 | 61 | 97 |
| 210 | 3 | 85 | 67 | 92 | 72 | 104 | 81 |
| 211 | 2 | 71 | 13 | 75 | 39 | 26 | 8 |
| 212 | 1 | 6 | 3 | 12 | 1 | 6 | 2 |
| 213 | 合計 | 200 | 200 | 200 | 200 | 200 | 200 |
〔ストラテジ〕相関係数は、一方が高くなれば他方も高くなるといった関連性がある場合には1以下の正の数で示され、1に近いほど関連性が強い。したがって、図1のアンケート集計表の相関係数が大きい質問項目ほど、総合評価に与える影響が強いと考えられる。また、アンケート集計表の評価平均では、各質問項目に対する顧客の現在の満足度を判断できる。そこで、相関係数と評価平均を判断材料として、顧客の総合的な満足度を向上させるために改善すべき点を検討することを目的に、図3のグラフを作成した。
図3のグラフでは、相関係数を横軸、評価平均を縦軸とする座標で、アンケート集計表の質問項目1~5の位置を示している。また、相関係数は0.5を、評価平均は3.0を基準値とする線で四つの領域に区分し、質問項目1~5が位置する領域によって改善の優先度を判断することにした。図3を分析した内容として適切なものはどれか。

正解:エ
解説
総合評価との関連性が強い(相関係数が大きい)のに、満足度が低い(評価平均が低い)項目を改善すると、総合的な満足度が最も上がります。
- 店舗(0.60, 2.8)
- 関連性が強く、評価が低い → 最優先で改善
- 接客・サービス(0.72, 3.7)
- 関連性が強く、評価が高い
- 案内・パンフレット(0.17, 2.6)
- 関連性が弱く、評価が低い
- 技術・仕上がり(0.31, 3.4)
- 関連性が弱く、評価が高い
- 価格(0.40, 3.1)
- 関連性が弱く、評価が高い
- ア 関連性が弱いので、改善しても総合評価への効果は小さく、最優先ではありません。
- イ 技術・仕上がりは、関連性が弱い領域にあります。
- ウ 接客・サービスは、関連性が強い領域にあります。
- エ 正解。店舗は評価が低く関連性が強いので、最優先で改善すべきです。
出典:平成27年度秋期 ITパスポート試験 公開問題 問88(読点「,」を「、」に改変)