データマネジメント試験 科目B|データの適切な取扱い 問3
E 社は、EC サイトと実店舗で会員制のサービスを運営している。企画部の F さんは、全社の会員数を会員の種類ごとに集計するために、EC システムと店舗システムの会員データを取り寄せた。データカタログで確認した、両システムの“会員区分”の定義を表1に示す。
表1 会員区分の定義
| システム | データオーナー | 会員区分のコード値と意味 |
|---|---|---|
| EC システム | EC 事業部 | 1:一般会員 2:プレミアム会員 3:退会済み |
| 店舗システム | 店舗運営部 | 1:プレミアム会員 2:一般会員 9:退会済み |
F さんは当初、二つのデータをそのまま一つにまとめ、会員区分が“1”のレコードの件数を数えて、“全社の一般会員数”として報告しようとしていた。
設問 F さんの当初の集計方法の問題点と、集計の前に行うべき対応の組合せとして、最も適切なものはどれか。
- (一)
- 会員区分のコード値は数値なので、件数を数える集計には使えない。
- (二)
- 同じコード値でも、システムによって表す意味が異なっている。
- (三)
- データカタログで意味を確認し、両システムのコード値を共通の区分に対応付けてから集計する。
- (四)
- 件数の多い EC システムの定義に合わせて、店舗システムの元データのコード値を F さんが書き換える。
正解:ウ
解説
種別や区分を表す項目は、見た目が同じコード値でも、システムによって意味が違うことがあります。複数のデータを組み合わせる前に、コード体系とコード値の意味を確認することが大切です。
- 問題点
- (二)。“1”は EC システムでは一般会員、店舗システムではプレミアム会員を表します。そのまま数えると、店舗のプレミアム会員が一般会員として数えられてしまいます。コード値が数値であること自体は問題ではありません。
- 対応
- (三)。定義を確認し、たとえば“一般”“プレミアム”“退会済み”という共通の区分に読み替えてから集計します。(四)のように元データを書き換えるのは、データオーナーである店舗運営部の責任範囲に踏み込む行為で、店舗システムを使う業務にも影響します。
- ウ 正解。問題点は(二)、対応は(三)です。
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